太陽光発電の国内メーカーの比較

 

三人家族

太陽光発電システムを導入しようと決めた時、必ず候補に挙がる国内の主要メーカーのメリットとデメリットを比較し、太陽光発電に望むことと実際の設置場所や、家族構成などに合うメーカーを選択しましょう。

シャープの太陽光発電システム

 

現在、住宅用の太陽光発電システムのシェアがナンバーワンのメーカーです。

 

50年を超える太陽光発電の歴史が、大きな信頼と実績につながっています。

 

価格的にも国内の他のメーカーよりも比較的安価で、取り扱いの工務店なども非常に多いので人気があります。

 

シャープが最も多く使用している太陽電池は多結晶型のシリコンタイプでしたが、2011年から単結晶型の『バックコンタクト』という新技術を用いた単結晶型の製品を作り始めました。

 

この製品のメリットは発電効率が非常に良いので狭い面積でも多くの発電量の見込めることにあります。

 

太陽電池の表面は本来ですと、その全ての部分が発電しているのですが、電極が走る部分は太陽電池自体が覆われてしまい発電量が落ちてしまいます。

 

その電極の配線を裏面に持っていくことで、太陽電池の全ての部分が均等に効率よく発電できるように工夫したのがこのバックコンタクトと言う方法です。

 

この方法は配線を裏に持っていくことで、狭い面積でも発電量が高いという非常なメリットを実現しました。

 

そして一般的な太陽電池パネルは四角形ですが、三角形のパネルも製造することで、より多くのパネルを屋根に敷くことが可能になりました。

 

また、太陽光発電パネルだけではなく、パワーコンディショナーの開発にも非常に力を注いでいます。

 

屋根の面ごとに最大電力を引き出せるように、面ごとの電力を変換したり、発電した電力が無駄なく使えるようにしたりの工夫もしています。

 

パワーコンディショナーが高温時でも最大限稼働できるように、パワーコンディショナーに冷却用ファンの搭載もしています。

 

豪雪地域でも太陽光発電システムを安心して設置できるように、屋根を滑り落ちた雪がモジュールの下部分に溜まったことを想定して、滑雪負荷試験なども行っています。

 

また、定期健診では気付けない太陽光発電システムの異常を知る手段として、インターネットを通じてシステム全体を監視するシステムを開発し、状況に応じて即時に対応できるようにしています。

 

購入者自身も設置した太陽光発電システムの状況を、専用ページでチェックできるようにしています。

 

住宅用だけでなく、灯台や人工衛星の太陽光発電の開発にも力を注いでいます。

 

シャープは、宇宙航空研究開発企業(JAXA)の国内で唯一の認定を受けた企業なのです。

 

また、産業用にも力を入れ、電力会社や公園などの公共施設、大学や研究機関などの太陽光発電の開発もしています。

京セラの太陽光発電システム

 

住宅用の太陽光発電システムを製造しているメーカーでは、日本で最も歴史が古いのがこの京セラです。

 

京セラは、長期にわたる信頼性を重視するメーカーとも言われ、例えば、京セラの太陽電池モジュールは太陽光発電業界で初めて長期連続試験認証を獲得しています。

 

この長期連続試験とは、ドイツに本社のあるテュフ・ラインランド社が実施している性能品質テストで、太陽光発電モジュールの場合は高温高湿耐性や結露などの項目がチェックされます。

 

この試験に太陽電池モジュールとして合格したのは京セラだけと言うのが技術力と安心のしるしともなっています。

 

また、長期にわたる安心の技術力は、国内の研究センターによる経過観察でも明らかになっています。

 

千葉県の佐倉市で、京セラの太陽電池モジュールの経過年数による出力低下を試験していますが、開始から25年たっても出力がわずか9.62%しか低下していないという驚くべき性能の高さを証明しています。

 

この高性能を誇る京セラの太陽電池の素材は結合シリコン系の多結晶型のみです。

 

京セラの太陽光電池の最大の特徴は、太陽電池モジュールの大きさが最小の『サムライ』と呼ばれるモジュールを開発・製造していることにあります。

 

出力46Wのモジュールが35cm×100cmに収まっていますので、複雑な屋根の形状にも合わせて、有効にパネルを敷き詰めて発電量を上げることができると言うメリットがあります。

 

また、太陽電池モジュールの形状も4つ製造されていますので、屋根の形状に合わせ細かく選んでいくならば、狭い屋根でも有効に発電できると言うメリットがあります。

 

この4つの形状を選ぶ際にも、多くの実際の屋根をデータ化することで採択された4つですので、組み合わせやすさは折り紙つきです。

 

京セラの太陽光発電システムも、住宅用だけではありません。

 

例えばトヨタの『プリウス』にもオプションで『ソーラーベンチレーションシステム』として取り付けが可能です。

 

このシステムは日中、駐車するときに車体の天井部分の太陽電池が発電し、ファンを駆動させることで車内の換気を行い、車内温度の上昇を抑えます。

 

太陽光発電ですので排気ガスも出ないエコロジカルな電力で、車内温度の調整もしてくれる嬉しいシステムです。

 

価格は国内メーカーの中でも比較的高いのがデメリットと言われてきましたが、生産量が上がるにつれ、最近では平均的な価格で提供することが可能になりました。

パナソニックの太陽光発電システム

 

『アモルファスシリコン』と呼ばれる熱に非常に強い素材を組み込んだ、結晶シリコン系の中でもハイブリッド型の太陽電池を開発・販売しているのがパナソニックの特徴です。

 

このハイブリッド型の太陽電池を使用することで得られるメリットは、電気エネルギーへの変換効率の高さです。

 

つまり、屋根が狭い場合でも大きな発電量を期待できるのです。

 

結晶シリコン系の太陽電池は本来、熱に非常に弱く、暑い夏は発電効率が極端に落ちてしまうことがありました。

 

6月から8月の発電効率はその他の季節と比べて平均20%以上落ちるのが、結晶シリコン系の太陽電池でした。

 

ですが、同じ結晶シリコン系でもハイブリッド型の太陽電池は、電池の表面温度が高くなっても発電効率が落ちにくくなり、6月から8月の発電効率の落ちが12%までとなっています。

 

夏場の発電効率がこのように上昇することで、年間をトータルで見ても発電量が多くなると言えるのです。

 

このように発電効率の高さは随一なのがパナソニックのメリットですが、その分価格が高いのがデメリットと言うことができます。

三菱電機の太陽光発電システム

 

三菱電機は太陽光発電だけではなく、太陽光発電をプラスしたオール電化に力を入れていることが、他のメーカーとは異なる特徴でもありメリットでもあります。

 

例えば、家庭のテレビを発電モニターとして使用したり、照明器具や換気扇などと組み合わせたりと、柔軟かつ無駄のない太陽光発電システムつくりの提案をしてくれるメーカーです。

 

また、太陽電池モジュールの多彩さもこの三菱電機の特徴でもあります。

 

四角形だけでなく、台形やスリムタイプ、ハーフタイプ、スリムハーフタイプなど非常にバラエティ豊かな太陽電池モジュールを組み合わせることで、どんな屋根の形状の家でも、太陽電池モジュールを効率よく敷き詰めることができます。

 

三菱電機の太陽電池モジュールの優れたところは、その形状だけではありません。

 

海岸地域での塩害に強いのも特徴でもあります。

 

塩害を想定して、耐湿性、密封性、耐候性の三点に優れた三層構造のバックフィルムを採用し、架台やパネルに使用するフレームやねじ類に関しては耐蝕性加工を施しています。

 

太陽電池モジュールだけでなく、パワーコンディショナーの製品開発にも力を注いでいます。

 

三菱電機のパワーコンディショナーは電力変換におけるロスを44%低減し、電力変換効率が太陽光発電業界最大の97.5%と非常に高いです。

 

この高い効率で、発電した電気を有効に家庭で使用することが可能になるのです。

東芝の太陽光発電システム

 

東芝も、太陽電池モジュールの発電効率を上げるために日夜研究を重ねています。

 

太陽電池モジュールのサイズはそのままで最大出力を上げることを実現してきました。

 

この実現には、『バックコンタクト』と呼ばれる、太陽電池モジュールの表面部を通る電極などの配線を裏面に接続するシステムの採用が、大きなカギになりました。

 

しかもこの配線を回した裏面にミラーを使用することで、発電効率をさらに増幅させています。

 

東芝の太陽光発電システムのキャッチフレーズは「パワフル発電」ですが、そのフレーズ通りに発電する頼もしい太陽電池モジュールと言うことができます。

 

2009年に「太陽光発電システム事業推進統括部」を東芝社内に新設し開発が始まった、太陽光発電システムの歴史的には浅い会社ですが、国内シェアが15%に迫る勢いで伸びている成長企業でもあります。

 

東芝の太陽光発電システムのメリットはそれだけではありません。

 

自信を持って製造している製品を、自信を持って購入者に使用してもらえるように、施工業者の研修を積極的に行っているのです。

 

いくら良い製品でも、最後の段階の取り付けがうまく行われなければ、最大限に生かすことができないからです。

 

太陽電池モジュールの工場内に「住宅用太陽光発電システム施工研修センター」を作り、2010年度には3,000人以上の施工業者に研修を実施しました。

 

一生に一度の買い物が満足したものになるように、東芝は総力を挙げて努力しています。