日陰などの様々な要因と太陽光発電の効率

 

同じ太陽光パネルを設置しても、同じように効率よく発電できるわけではありません。

 

太陽光発電が思いのほか、発電しなくて失敗に終わるケースもあるのです。

 

モジュールの上に影が落ちるだけで、太陽光パネルの発電量は大幅に下がってしまいます。

 

この影とは、太陽光パネルを設置している建物の近くにある高い建物、電信柱、大きな影を作る樹木、設置した建物自身の屋根の凹凸の部分など様々なものが影に成り得ます。

 

影は時間によってもまた、太陽の角度つまり季節によっても長さや角度が変化しますので、設置前にきちんとシミュレーションすることが必要です。

 

特に影が長くなりがちな冬の日差しを念入りに考慮することが大事と言えます。

小さな日陰でも発電量に大きな影響を与えます!

 

太陽光パネル自体に一部しかかからない影が、なぜ全体の発電量を落とすのでしょうか。

 

そのわけは、モジュールの電気配列とかかわりがあります。

 

モジュールの中の各々の発電部分であるセルは直列に並んでいますので、その一部が影にかかり発電量が落ちると、直列につながれている全体の発電量が落ちてしまうのです。

 

このような影によるロスを少しでも軽減するために、モジュールを分割し影により発電量が落ちた部分があっても全体の発電量に影響を及ぼさないように工夫することができます。

 

発電量を落としてしまう要因のひとつの落ち葉

影以外にも、発電量を落としてしまうものがあります。

 

落ち葉や雪、火山灰、鳥のフンなどの外的要因により太陽光パネルに直接付着する物体です。

太陽光パネルの性能の向上による発電量の増加

 

最近の太陽光パネルは、雨が降ると自然と汚れが落ちて発電効率が元に戻るようになってきましたが、継続的に火山灰などが降り積もる地域では雨が降るのを待っていては効果的な発電が望めません。

 

そのような場合や、恒常的に汚れが降り積もる地域では、定期的な清掃が必要になる場合があります。

 

一般的には、汚れによる発電効率の低下は5%以内になるように作られています。

発電量は日射量以外にも多くの要素により変化します!

 

太陽光発電は、使用する発電システムによっても発電量が大きく変化します。

 

また、同じ会社のシステムを利用しても屋根に乗せたシステムの容量、また設置した条件や、日射量によっても大きく変化します。

 

もちろん日射量が多く、日照時間が長ければ長いほど発電量は大きくなります。

 

地域によっても、また年によっても変わりますが、一般的に日射量が多い7月や8月よりも3月4月5月などの比較的涼しい時の方が発電量が多くなることも珍しくありません。

 

なぜこのように暑い時期よりも涼しい時期に発電量が多くなるのかは、太陽光パネルの性質と大きく関係があります。

 

太陽光パネルつまりモジュールは、モジュール自体が熱くなると発電量が減少してしまいます。

 

つまり、太陽光が強い時に気温まで高いと発電能力を十分に発揮することができないのです。

 

ですから、比較的涼しく天候が良いことが多い3月4月5月などに発電量が高くなることが多いのです。

都道府県別に見た発電量の違い

 

ですから、都道府県別に見た太陽光発電による発電量も沖縄県など日照時間が長いイメージがあるところが多いのではありません。

 

2012年の総務省の統計によりますと、年間の日照時間は1位が山梨県、2位が高知県、そして群馬県、愛知県、埼玉県、岐阜県、静岡県、宮崎県、三重県、香川県と続きます。

 

そして同じモジュールと同じ発電量のパネル枚数、設置方向や設置角度などの諸条件を同一にした長州産業の試算でも、各都市別の太陽光発電による発電量は1位が長野市、2位が宮崎市、そして、静岡市、帯広市、名古屋市と続きます。

 

これらの結果からも、暑い地域が良く発電できるわけではないことが分かります。

 

沖縄など日差しが強い地域は、その強い日差しで太陽光パネル自体が熱を持ってしまい効率よく発電できなくなってしまうのです。